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vote 投票
期日前投票に行ってきました。
日本の投票率は50%ちょっとだそうです。
投票と言うと、いつも思い出す言葉があります。
What you buy is what you vote.
「買い物は投票だ」
誰が言い出したのかわからないけれど、まさにその通りだなと思う。
応援したいモノ、応援したい人、店、会社、国。
「モノ」の背景を想像しながら買い物をする。
買い物が投票なら、投票率はほぼ100%。
素材にこだわる、ランチがおいしいあのお店は、地元産の野菜を使っている。
そのお店でごはんを食べるという事は、地元のお店と地元の農家を応援するということ。
それに産地が近いってことは、ガソリンも使わず環境に優しいということ。
地元とか環境とかじゃなくても、
あのアーティストの曲が好きだからCDを買う。大好きなサッカーチームのグッズを買う。
あのボールペン書きやすいんだ、だからボールペンはこれに決めている。
でもいいと思う。
「安い、近い、便利」は買い物(投票)には重要だけど、
小さなことでもいいから、
それ以外のことも考えながら買い物をすると、きっとモノの見え方が少し変わると思う。
手縫いで革製品を作る仕事をしていると、切実な問題でもある。
革製品を作る職人が使う道具は、また別の職人が作っている。
だから中国産のバッグを買うと、バッグを作る職人だけでなく、
それを作るための道具を作る職人も仕事が減る。
もうすでに廃業して、失われた技術もたくさんあるだろう。
中国産がいけないというわけではないけれども、チェーン店がいけない訳でもないけれども、
知らない誰かが作る「まあまあなモノ」より、
知り合いになる可能性があるような、自分に近い人が作った「良いモノ」を選びたい。
値段が高ければいいという訳でもないけれども、
「安い」の裏側には、誰かが苦しんだり、簡単に作るために環境に負担をかけたりしていることが多い。
お店に並んだ状態だと、どれが良い物か選ぶのは難しいけれど、
作り手として作っている風景を想像しながら買い物がしたい。
すべてそんな基準で買い物したら、お金も時間もかかってしょうがない。
それでも世界がちょっとでも良くなるように、
できる範囲で、いいなと思うモノ、応援したいものに投票していきたい。